少年日記

少年が成長していく物語

おすすめマネーリテラシー本

資本主義は、ルールさえ分かれば、とても楽しいゲームです。

しかし、多くの人はお金に関する知識(マネーリテラシー)がありません。

だから、ちょっと勉強するだけで、結構簡単に頭一つ抜け出せます。

僕が今まで読んだ、マネーリテラシー系の本で良かったものを紹介したいと思います。

 

「金持ち父さん 貧乏父さん」は「お金はどうやって殖えていくのか」、を初めてわかり易く解説した本です。

サラリーマンとして、毎日必死に働きながら、いつまでたっても豊かになれない状態を、ハムスターが回し車の中で走り続ける様子になぞらえて、「ラットレース」と呼んで馬鹿にしています。

「自分が働くのでは無く、お金に働かせる」という考え方を広めたのも、画期的でした。

 

「となりの億万長者」は、億万長者の多くは、テレビで見るような派手な生活をしているのではなく、実は、質素で倹約家である、ということを現実のデータをもとに示した本です。

お金持ちって実は結構ケチなんです。ケチだから金持ちになれたとも言えます。

この本を読み終えた時、「誰でも一代で億万長者になれる」ということが分かって、安心しました。

マネーリテラシーをどうやって子供に教育するか、みたいなことも書かれています。

 

 「なぜ投資のプロはサルに負けるのか?」は元外資系金融マンで有名ブロガーの藤沢数希氏が、自信の経験を元に、投資についてざっくばらんに語っています。

日本人はお金に関する知識がなさすぎるから、銀行や証券マンや保険屋や官僚に、まんまとカモられているわけですが、この本の中で、どうしてカモられてしまうのか、その仕組みをとてもわかり易く、愉快に解説しています。

僕がこの本を初めて読んだのは大学生の時でしたが、当時はあんまり意味が分からりませんでした。たぶん、自分で働いて金を稼いでなかったからだと思います。

今読み返してみると、とっても心に響きます。

 

ameblo.jp

最後はナンパ師、聖帝左右左氏のブログ、「これからの「カネと女」の話をしよう。」。

ブラック証券会社で一旦はボロボロになったけど、退職を決意して、会社と戦っていくエピソードから勇気を貰いました。

サラリーマンって、古代から続く奴隷制度そのもの(呼び方が変わっただけ)なんだけど、多くの人がサラリーマンの道を選んでいるのは、多分それが楽だからなんだと思います。

毎日会社に行っていれば、生活できるだけの収入を、安定してもらえます。そこから抜け出すのは、とても勇気がいることです。 

  

日本では、お金のことを話すと「金の亡者」って批判されがちですが、お金なんてどうでもいいって言っている人ほど、毎日毎日お金のために、行きたくもない会社に通ってます。

確かに、お金が全てではありません。

お金があっても幸せになれない人はいるし、お金が無くても幸せな人はいます。

それでも、やっぱりお金はあればあるほどいいはずです。

そして、世の中、マネーリテラシーが無いせいで、不当に損している人は沢山います。

きちんとマネーリテラシーを身につけないと、一生誰かのための人生を歩むことになってしまいます。

 

少しずつでいいから、勉強していくといいと思います。

 

「嫌われる勇気」

この本は、岸見一郎と古賀史健が、「アドラー心理学」を解説した書籍です。

アドラー心理学に詳しい哲学者と、人生に悩む青年が議論し、その過程を追っていくことで、読者もアドラー心理学を理解出来る、という構成になっています。

僕は基本的に心理学という学問を信じてませんが、アドラー心理学は哲学的な要素も含んでいます。

すなわち、「どうやったら幸せに生きられるのか?」という問に対して、心理学的見地から回答を試みています。

 

アドラー心理学で僕が好きなのは、「目的論」と「課題の分離」です。 

 

「目的論」とは人の感情は、何かしらの目的に沿って作られるということです。 

例えば、あなたが上司に侮辱され、ブチ切れたとしましょう。

あるいは、彼女にフラれて、涙が止まらなくなった、でもいいです。 

こういった感情は、「周囲の人間を自分の思い通りに動かす」という目的に沿って作り出されたもの、というのがアドラー心理学の立場です。

つまり、あなたは、ブチ切れることで、もうこれ以上侮辱するな、と上司を威圧したり、泣くことで、周囲の人に気遣ってもらおうとしてるのです。

アドラー心理学では、感情は「過去の原因」ではなく「今の目的」によって作られる、とされています。

僕達人類が強い感情を持つようになったのは、進化の過程で、その方が生存に適していたからでしょう。

石器時代に大声を出したら、猛獣が来てしまいます。

赤ちゃんがよく泣くのは、「俺の世話をしないと猛獣が来るぞ」と親を脅し、親に自分の世話をさせようとしているからなんですね。

泣いて、親にオシメを掃除させ、身体を清潔に保ってきたおかげで生き残ったのが、僕達人類なのです。

 

課題の分離とは、「誰の課題なのか」を意識するということです。

例えば、あなたが大学を辞めて起業したいと考えているとします。そして、あなたの親はそのことに反対しています。

大学を辞めて起業するべきか、これは「あなたの課題」です。

その選択に対して、どんな意見を持つか、これは「親の課題」です。

このような時、あなたは親の意見を無視して構いません。

起業に失敗して、路頭に迷うなど、最終的な後始末をすることになるのは、あなただからです。

逆に、例えば、JDの彼女がなかなか就活に集中せず、プラプラ遊んでいるといます。

そんな彼女に、「そろそろ真面目に就活した方がいいよ。」などと、アドバイスしてはいけません。

どんなにあなたが彼女のことを思っていても、「マジメすぎ」と言われ、フラレてしまいます。

就活は、「彼女の課題」だからです。

アドラー心理学では、「他者の課題には一切介入せず、自分の課題には誰も介入させない」ことが推奨されています。

誰しも、親に「勉強しろ!」と言われ、嫌な思いをしたことがあると思いますが、これは親が子の課題に介入したせいで発生する、人間関係の軋轢です。

あらゆる対人関係のトラブルは、「他者の課題に土足で踏み込む」か、「自分の課題に土足で踏み込まれる」ことによって引き起こされます。

したがって、自分の選択について、他人がとやかく言ってきた時は、一切無視して良いし、他人の選択について、いちいち干渉するのはやめるべきです。

僕達に出来るのは「自分の信じる最善の道」を選ぶことだと思います。

その選択について他人がどのような評価を下すのか、これは他人の課題であって、僕達にはどうする事もできませんし、気にする必要もありません。

これが、この本のタイトルが「嫌われる勇気」である所以だと思います。

 

「目的論」と「課題の分離」。

この2つを意識出来ると、生きるのがとても楽になるんじゃないでしょうか。

 

『幸福の「資本」論』読んでみたけど。。。

Twitterで流行っていた、橘玲先生の『幸福の「資本」論』を読んでみました。

 

正直、あんまり面白くなかったです。

 

何故なら、内容はほとんど、「過去の著作のコピペ」か「誰かの本のキュレーション」だからです。

最近の橘先生の本は同じことの繰り返しで、D◯NAのメディアか、というくらい内容がスッカスカです。

なんで流行っているのか、正直良くわかりませんでした。 

 

ただ、お?と思った所が、「あとがき」に書いてありました。

40歳でフリーエージェントになったとき、人生をできるだけシンプルにしたいと考え、それ以来、日々の生活は本を読むことと文章を書くこと、そしてときどきサッカーを観ることだけで、ほとんどなんの変化もありません。...(略)...一介のもの書きとして、どんな組織にも所属せず、誰に遠慮する必要もなく好きなことを書き、(批判も含めた)読者の声を社会資本とし、誰も読んでくれなくなったらそれでお終いだと思っています。

『幸福の「資本」論』あとがき | 橘玲 公式サイト

 

僕は、

「やらなきゃいけないことをやるためには、やらなくていいことをやめるしか無い」

と考えています。

 

コダワリのない作品は面白くありません。

 

スティーブ・ジョブズはPCの内部にまで、美しさに拘ったそうです。顧客に見えない所まで完璧にして、一流の商品を世に広めました。

 

井上雄彦の「バガボンド」や三浦建太郎「ベルセルク」など、僕たち少年をワクワクさせてくれる作品も、作画をよく見ると、徹底的に細部に拘った、凄まじい書き込み量です。

こういうものは、決して「副業」のような軽いノリでは、出来ません。

熱がこもっていない作品を読むと、読者も白けて、不快な気持ちになります。

 

僕は「著者の経験に基づく、アツい主張が込められた本」が好きです。 

 

橘先生の「本を読むことと文章を書くことに専念する」という、シンプルな生き方から、「作家で生きる。」という覚悟が伝わってきます。

そういう生き方に、読者は憧れるんじゃないでしょうか。 

 

財布を無くして大変なことになった。

今日、財布を失くしたのですが、大変なことになってしまいました。

 

僕は、毎月ギリギリ生活できる給与を残して、残りは投信にぶち込んでいます。

 

僕が持っている投信は解約注文から受渡まで、最低4営業日(休日は数えない)かかりますし、証券口座から出金までさらに1営業日かかります。

 

つまり、僕は、給与日までのあと5日間、銀行口座に残っていた8,000円で生活しなくてはならないのです。これは、会社までの交通費も含まれます。

 

株や投信など、金融商品の欠点は流動性の低さだと思います。流動性とは、その資産はどれだけ換金しやすいか、ということです。

 

金融商品は、通常の預金と比べ、利回りは高いですが、出金まで時間がかかるので、急に現金が必要になった時、扱いにくいのです。

 

例えば、企業であれば、借金の返済日までに、現金が用意出来なければ、どんなに資産があっても破綻します。換金性とは、とても重要なものなのです。

 

約定から受渡まで日数がかかるのは、取引が電子化される前、本当に株券が買い手に受渡されていた時代の名残です。

 

現在の技術をもってすれば、当日中に決済する事も可能だと思います。が、法律で決められていることなので、証券会社のシステムは、仕様を実現するために、わざわざ夜間バッチで約定日から何営業日経ったのかカウントして、取引データを毎晩更新しています。カウントが4になったら、つまり、約定から4営業日経ったら、受渡の処理が走る様になっています。

 

最近は約定から受渡の期間を短くしようという動きもありますが、取引所や各証券会社のシステム改修が膨大になるので、なかなか進まないようです。

 

制度は、一度始まってしまったら、中々変えられないものです。

 

とりあえず、お金恵んでください。

コンサルとはどういう職業なのか

僕の職場では、よく、「コンサル」と呼ばれる方たちを見かけます。大手の外資系コンサルです。

 

今までずっと、コンサルが何をやっている人たちなのか、全然分かりませんでした。

 

だって、事業戦略とか、プレイヤーが各々で必死に考えて、編み出したり、差別化していくものじゃないですか。

これさえやればうまくいくなんて方法があるわけありません。

素晴らしいソリューション(笑)があるなら、自分で事業を起こせるはずです。

 

と、思っていたのですが、最近になって、やっと、彼らの仕事が、「イベント業」だということが分かりました。

 

コンサルを雇う側にも、「期末までに部署の予算を使い切らなきゃいけない」みたいな事情があって、そこでコンサルを雇って海外視察(旅行)に行くのです。

パワポは高級な「旅のしおり」です。

 

とても馬鹿らしいですが、こんな馬鹿らしいことを、みんな、結構真剣にやっています。

 

僕が職場を見渡すかぎり、外資系コンサルは、100%馬鹿です。プログラム一切書けないし、トレーディングのことを何も分かっていません。

 

ただし、お金を出す理由を作ってあげるということに関して、彼らは一流です。

 

 

見栄えがよく、話が通っているように見える提案書を用意してあげれば、それで、社内の資源を動かせます。 

 

 

彼らの提案が、どんなにゴミでよいのです。法人税を抑えるために、経費を使う理由を作ってあげるのが、彼らの役目だからです。

 

特に、海外市場調査(旅行)とかは、楽しいですし、グローバル戦略感を出せるので、社内の稟議も通りやすいです。

 

だから、コンサルとはイベント業なのです。

 

イベント業ですから、学生時代は、サークルの長を務めて、ウェイしてました、みたいな人が多いのも納得ですね。

 

 

 

金持ちじいちゃん 貧乏父さん

 

僕のじいちゃんは経営者だった。

小さな工場を経営していた。

両親はじいちゃんの家で僕を育てた。

僕の実家はじいちゃん家だ。

 

僕はお金に不自由なく幼少期を過ごした。

小学生になると、なんとなく自分が友達より金持ちだということに気づいた。

明らかに友達の家より大きいし、車もたくさんある。

寿司も普通に食べるし、家具家電もすぐに新しいものを買ってしまう。

ゲームも漫画も好きなだけ買ってもらった。

 

僕はそれが普通だと思っていた。

社会人になってからわかったが、じいちゃんはかなり成功していた。

 

高校卒業まで実家で暮らした。

大学に進学し、首都圏に来てからはほとんど実家に帰らなくなった。

 

たまに帰ると、じいちゃんにはいつも驚かされる。

もうすぐ90歳になるのに、頭がキレッキレで好奇心が強い。

携帯を持ち、メールを使いこなす。

この間も、

ビットコインってなんだ?経済学部ならわかるだろ。

とメールしてきた。すごいよね。

 

一方で、僕の父さんは公務員だ。

僕が幼少の頃はかなり忙しく、ほとんど家に帰ってこなかった。

公務員が楽だというのは幻想だ

 

たまに帰省すると休日はずーっとツムツムをやっている。

それを母さんが横から見ている。彼らにはツムツムしか趣味がない。

本人達が楽しいならいいけど、なんだか見ていて辛い気持ちになる。

 

両親はいつもピリピリしていた。

勉強しろ。

部活の自主練をしろ。

いいところに就職しろ。

うちには金がない。

お前はだめなやつだ。

 

僕は両親に好かれていないと思った。

僕はあれこれ怒られすぎて、自分はダメなやつだと思い込んでいた。

だから一生懸命勉強していい大学に入ったし、いいところに就職した。

働いてみて分かったが、僕は全然ダメなやつじゃなくて、大抵のサラリーマンより優秀だった。

 

一方で、じいちゃんはめったに怒ることなかった。

寡黙で、趣味は読書。司馬遼太郎を好んだ。

好奇心が強く、なんでも知っていた。

将棋も教えてもらった。

 

じいちゃんは穏やかな性格だったが、会社を経営するというのはとても大変だったのだろう。

胃に穴があき、2回も手術をした。胃はもう普通の人の半分しか残っていない。

それに、仕事中に倒れて工具に指をはさんでしまった。指が一本ない。(ヤクザじゃないよw)

 

思えば偉大な経営者が近くにいたのに、仕事のことは何も話していない。

ほんとうにもったいない事だ。

 

今はほとんど実家に帰ることはないが、帰るたびに「じいちゃん、年取ったなぁ」と思う。

どんどん小さくなっていって、もう杖がないと歩けない。

でも話すと、いつもどおりキレッキレだから元気なのかと思っていた。

 

そんなじいちゃんがこの間、肺炎で入院した。

もう退院してしまったが、僕は仕事で御見舞に行くことが出来なかった。

 

僕は実家に帰れないことや、

中学生の時ひどいことを言ってしまったことを後悔した。

 

人の命はろうそくのように消えていく儚いものだ。

自分にとって、かけがいのない人への感謝の気持ちは、その人を失いそうになってからしか気づけない。 

感謝の気持ちを伝える前に、人生はあっという間に過ぎていく。 

 

じいちゃんは僕が生まれた時に、多額の養老保険を僕にかけてくれた。

大学を卒業した時にそのことを教えてもらったが、額に驚いた。

 

でもその時、両親も僕のために定期預金をしていてくれたことを知った。

「結婚するときに、使いなさい。」と通帳を渡してくれた。

あれだけお金がないと言っていたのに、僕が誰かと結婚するときのために、コツコツお金をとっておいてくれたのだ。

 

僕は両親に好かれていなかったわけではなかった。

じいちゃんも、両親も、僕に対する愛情は大きかった。

今の僕にこのお金を使う資格はない。

 

 

ずっとサラリーマンでいるのは本当によくないと思う。

時間と成果に追われ、人と過ごす時間を大切に出来ない。

人生をじわじわ消耗していく。

そんな状態では、大切な人への気持ちが相手に伝わらなくなる。

 

もしかしたらじいちゃんも、僕が好きじゃないから見舞いに来てくれなかったと思ったかもしれない。

数学、金融工学、経済学、プログラミングを4週間で勉強しよう。

皆様

 

お疲れ様です。めこです。

 

本業が少し忙しく、なかなか更新ができませんでした。

僕は外資系のIT企業で証券会社が使うシステムの開発・保守を行っています。

証券会社と聞けば、投資家に取引させて委託手数料をピンハネする「ブローカー業務」を思い浮かべる方が多いかと思いますが、僕は証券会社が自己の勘定で取引する「ディーラー業務」で使うシステムに携わっています。

トレーダーが使うシステムですね。

トレーダーはボタンをポチポチしているだけですが、その後ろでは、発注管理、取引管理、ポジション管理、リスク管理、決済管理、担保金管理、会計管理など沢山のシステムが動いています。取引に係わる情報は各証券会社がちゃんと管理しなければならないと、金融商品取引法で定められているからです。システムがバグっていたら金融庁に怒られてしまいますし、障害が発生してシステムが停止してしまったら、暴落した商品を売り損ねて、大きな損失を出しかねません。だから、証券会社は莫大な費用をかけて、常にシステムの保守・メンテをしています。

トレーダーの仕事は安く買って高く売ることですが、僕たちシステム屋の仕事はITを駆使して彼らをサポートすることです。一日に何万件も取引があるのでいつもバタバタしています。店頭取引など、イレギュラーな取引が発生した時は、たまにデータがバグっていて直さなきゃいけないのですが、「数十億の取引で数千万の損益」を意味するデータを手入力で修正する時は本当に汗だくになります。泣

その代わりトレーダー一人あたり数百万のライセンス料を貰っています。トレーダーはそれより勝たないといけないわけですね。

僕の専門はデリバティブの取引管理です。取引管理とはこれだけ取引して儲けはこれだけですよ、というトレーダーの成績表みたいなものです。

僕はもともとクオンツに憧れていて、大学生の時は国際金融論と金融工学を専攻していました。しかし、新卒の就活で夢は叶いませんでした。

それでもなんとかトレーディングに携わりたいと金融×ITの業界に飛び込み、運良くクオンツととても近い現場で働くことができました。そして、上司に「取引管理は飽きた。プライシングやりたい。」とブーブー言い続けていたら、なんと、クオンツと一緒に働く案件に入れてもらえることになりました!

自分が望むキャリアに近づけたのは良かったのですが、金融工学を勉強したのは遠い昔です。微積分すら忘れてしまっています。これはさすがにまずいと思い、最近は数学、金融工学、経済学のおさらいをしています。

デリバティブの理論価格を計算したり、リスク評価をするような高度な数学が必要なところはきっとクオンツの方々がやってくれているので、僕は概要だけ掴めていればいいはずです。あとプログラミング。

なので、今回は自己紹介もかねて僕が今まで勉強してきたことや、今勉強していることについて書きたいと思います。恋愛歴史学はお休みです。ごめんなさい。

経済学部志望の高校生や他学部出身のサラリーマンの皆様の参考になればと思います。それではよろしくお願いします。

 

1週目 数学の勉強

金融工学、経済学を勉強するためには、まず数学の勉強をする必要があります。あまり難しいところまで極める必要はありません。学部生レベルの微積分、確率・統計で十分です。金融工学は、トピックによっては「伊藤の補題」や「熱伝導微分方程式」など超高度な数学が必要なものもありますが、研究者を目指していないならやらなくていいでしょう。

「理工系数学のキーポイントシリーズ」は厳密な証明にこだわらず、重要なポイントに狙いを定めて丁寧に解説しています。ちょうどいいレベルで必要なところだけ勉強できるので忙しいサラリーマンにはとてもおすすめです。

ただし確率論はミッチリやりましょう。確率は金融工学だけでなくビジネスや実生活のあらゆる場面で役に立つ、数学史上最強の教養です。一つ一つの式が何を意味しているのかしっかり理解しながら進めていきましょう。

微積、確率・統計だけなら1週間もあればマスターできると思います。心配ならもう少し時間をかけてもいいですが、あまり頑張るところではありません。ちょっとした数式を見てもひるまない(ような顔ができる)レベルになればいいです。 

2週目 金融工学の勉強

次は金融工学の勉強です。金融工学とはデリバティブの価格の動きを分析して、投資の意思決定に活かすことを研究する学問です。アプローチとして、理系出身者が経済学の知識を学ぶ道と、文系出身者が数学を学びながら金融工学の理論を学ぶ道があります。「経済学入門シリーズ」の「金融工学」は後者で、確率の知識がわかりやすく解説されています。新書なので本棚も圧迫しません。

この本は僕が学部生だった時のファイナンスの講義のテキストでした。主にデリバティブの理論価格の算出について書かれています。僕は社会人になってから、自分で取引をしたり、デリバティブを業務で扱ったりするようになったのですが、今読み直してみると、学生の時よりいっそうおもしろいと感じます。自分で実際に取引することで、知識がより深いものになったのだと思います。

一通り読み込んで理解できれば、金融工学をマスターしたと十分に言えるでしょう。事前に数学の勉強をしっかりやっておけば、問題なく完読できます。これも1週間くらいでできます。

もう少し勉強したいなら、あと一冊なにか読んでもいいかもしれませんが、Amazonで「金融工学」と検索した時におすすめされるような、やたら分厚くて高い本は読む必要ありません。途中で飽きるか挫折するだけだからです。

そもそも最適な投資戦略とか、リスクの算出とかは各証券会社が日々競い合いながら精度を改善しているものなので、これさえ勉強しておけばどこでも通用するなんて本はないのです。こういうのは他のあらゆる学問でも同じです。

仕事で使わないなら概要と考え方だけ掴んでおいて、実生活で何か応用できることはないか考える方が賢いです。その点、わかりやすく概要が解説されている「経済学入門シリーズ」はコスパが最強なのです。

3週目 経済学の勉強

次は経済学です。経済学と言えば「ミクロ経済学」、「マクロ経済学」そして「ゲーム理論」でしょう。

「図解雑学シリーズ」は最低限必要なことに的を絞って、簡潔に解説してくれる良いシリーズです。というか、あらゆる学問において最強の教科書だと思います。これも1週間もあれば全部読み終えることができるでしょう。

ミクロ経済学は一定の制約の下で個人の幸せを最大にするためには、財をどのように組み合わせるべきかを考える学問です。例えば「フルーツを10個買えるとして、りんごが好きな人は、りんごを10個買うよりも、りんご7個とみかん3個買う方が幸せ度が高い」とかです。幸せ度は財の量が増えるにつれて逓減していくので、幸せになるためには適切に財を組み合わせて購入する必要があるのです。

マクロ経済学は経済全体の生産量を大きくしたり、効率的に富を分配するにはどうしたらいいか考える学問です。失業率、労働市場、貿易収支、インフレ率、為替、金融市場など、適用範囲が広いのでよく勉強してください。正直、マクロ経済学を勉強してない人がテレビのニュースをみて、何か意味があるのかよくわかりません。

ゲーム理論は複数の個人の意思決定が相互に影響し合うということを考える学問です。例えば、共犯の囚人を別々の部屋で取り調べると、どちらも相方を裏切って罪を自白してしまうという「囚人のジレンマ」は、各個人が合理的な選択をしたとしても、全体にとって望ましい状態にならないことを示す興味深い例です。既存の市場が解決できない問題を「人工的の市場」を設計して解決しようとする「マーケットデザイン」などの分野も発展しています。しっかり勉強すれば、世の中の仕組みが見えるようになるでしょう。

図解雑学シリーズを3冊読めば十分経済学をマスターしたと言えるでしょう。1冊500円ちょっとなので費用対効果は優れています。Kindle版もあります。

また、行動経済学とマルクス経済学も重要です。

行動経済学は、人間による実験と観察を重視した学問です。現実の人間は理論経済学が想定するほど合理的ではありません。例えば、100円損失を出した時の苦痛を取り返すには300円儲からないといけないそうです。これは人間が損失を過度に嫌がるようにプログラムされているからなんですが、そういったことを理解しておかないと、自分をコントロールできず、FXなどで痛い目にあいます。

マルクス経済学はサヨクが信仰している宗教で、僕は学生の時はかなり毛嫌いしていました。しかし、サラリーマンになってから読んでみたらめちゃめちゃ面白かったです。「サラリーマンの給与は労働力の再生産のために必要な経費」ということを最初に見抜いたマルクスは、相当勘が鋭どい人だったに違いありません。キレッキレです。ハマらない程度に理解しておく必要があるでしょう。 

4週目 プログラミングの勉強

経済学の勉強が終わったら次はプログラミングを勉強しましょう。どんなに勉強したところで、モデルをプログラムに落としてコンピュータに処理をさせないとなんの意味もありません。IT技術がものすごいスピードで進化している現代では、「プログラムが書ける」というのはそれだけで、全く書けない人と比べて大きなアドバンテージになります。ちょっとやれば誰でもできるようになるので絶対にやったほうがいいです。おすすめの言語はやはりJavaです。僕はC#の方が好きなんですが、なんだかんだいってJavaは業務で一番よく使いますし、良い参考書も沢山あります。

「スッキリわかるシリーズ」はその中でも最高峰の参考書です。説明は平易でわかりやすく、コーディング例が充実しています。「入門編」と「実践編」がありますが、どちらも読んだ方がいいでしょう。サクサク読めるのでこれも1週間でできます。

プログラミング言語は一つできれば他もできるようになるので、諦めずに取り組んでください。また、業務で使う人は次のステップとして「デザインパターン」や「マルチスレッド」などを勉強して下さい。

注意して欲しいのはプログラミングは学問ではなく「目的を達成するための手段」であるということです。教科書を丸暗記するような勉強の仕方はナンセンスです。本に書いてある例題を解いたり、自分で作りたい物を作ったりしながら覚えていくのがよいでしょう。慣れてきたらなんでも作れるようになって楽しいです。

次に重要なのがSQL(Structured Query Language)です。SQLはデータベースを使ってデータの操作や定義を行う言語です。オラクルなど、一般的なリレーショナル・データベースでは二次元の表でデータを管理します。そして、SQLを使ってデータベースにデータぶち込んだり、データを参照したりします。これができないとせっかくJavaが書けるようになっても、データを処理できません。JavaとSQLを一緒に学習して初めて意味があります。Googleなど最先端のIT企業ではBigTableと呼ばれる多次元の分散ストレージをつかって、膨大なデータを処理しているので、ちょっと違いますが、それでも普通のシステムではSQLを使います。この世のほぼ全てのシステムで使われていますし、人類が滅びるまで使われ続けるでしょう。絶対できるようになりましょう。

その他 英語の勉強

意思決定が遅い日系企業でも、大企業ならグローバル展開をしています。僕はペラペラ喋れるレベルではないですが、メールと電話は英語を使うことがよくあります。金融といえばシンガポール、ロンドン、ニューヨークですが、僕は香港のメンバーとやり取りをすることが多いです。インドやフィリピンのメンバーと話すこともあります。香港ならまだ時差がそんなに大きくないので楽なのですが、時差のある国とテレフォン会議をするのはマジでだるいです。

英語はすぐに仕事で使わなくても、つぶしが利くスキルなので、できて損はないでしょう。こういうのは毎日ちょっとずつ続けることが大切です。言語なのでこの本やったら終わりということはありません。苦しくならない程度に毎日続けましょう。

僕は「iKnow!!」という英単語アプリと「瞬間英作文」と「レアジョブ」を使って毎日勉強しています。iKnow!!は是非使ってみて欲しいのですが、優しいユーザーインターフェースで楽しく勉強できます。コースが充実していてTOEICコースや英会話コースなど色々あるので、自分にあったものを学習してください。学習時間の管理もしてくれるので継続しやすいです。

瞬間英作文は短い日本語を瞬間的に英訳するトレーニングです。アプリ版もあります。中学レベルの英文ですが、「どんどん話すための〜」と「スラスラ話すための〜」の2冊をみっちりやれば、簡単な日常会話はできるようになります。僕はレアジョブでフィリピンの女子大生と毎日話していますが、瞬間英作文を始めてからは、言いたいことがすっと言えるようになりました。本当です。

僕が英語の勉強にかける時間は1日1時間くらいです。無理せず毎日続けることが重要です。3ヶ月もすれば洋画を字幕なしで聞けるようになります。この間「沈黙~サイレンス~」を観に行った時も、字幕無しで聞き取れました。こういう進歩があると嬉しいです。

これから日本の経済は衰退し、英語ができないと職を失う・・・と煽るつもりは全くありませんが、無理をしないで毎日続けられるならやった方がいいと思います。数年続ければ圧倒的な差がつくことだからです。ちょっと喋れればかなりかっこよく見えるので、モテにも繋がると思います。

Regards,

 まとめ

色々と本を紹介しましたが「一番の勉強法は実際に自分でやってみること」だと思います。本だけでは意味のある知識として身につきません。株だったら自分が必死で稼いだ金をかけて実際に取引するのが一番ですし、プログラミングだったらコーディングして何か作ってみるのが一番です。英語なら金髪美女を口説くのが良いでしょう。僕は勉強したいことがあれば、楽に読めそうな本を選んでまずは概要を掴みます。その後、実際に自分で試してみるというやり方をすることが多いです。

 

最後に、勉強について僕が思っていることを述べたいと思います。これだけ情報が溢れている世の中なので、気になること、興味のあることを簡単に調べることができます。Googleで検索してもいいですし、本屋に行って自分に合う参考書を探すのもいいでしょう。そういった簡単にできる努力をしないで、どんな勉強をしたらいいか、おすすめの参考書はないか、どんな資格をとったらいいか、と人に聞いて回る人がいますが、そういう人はきっと何もできるようにならないでしょう。

 

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いかがでしたでしょうか。


恋愛歴史学講義を楽しみにしてくださっている方、ごめんなさい。

歴史もとても役に立ちますし、面白いです。

今後も更新していくつもりです。

 

以上、よろしくお願いいたします。

 

 

連絡先:@mekomekonyanya